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よくあるご質問

猫糞じゃった (復元日記)

2013年09月02日


最初にナマコを食べた人間は偉い、とか凄いとか、よくそう言われる。
でも私は生前のナマコを見たことがなかったのでピンとこなかった。

でもある人が書いてた。
「そんなもの、驚くことはない。飢えれば人間は何だって食う。むしろフグのように食べて死んだやつがいたにもかかわらず、食べ続けた人間の方が凄い」
言われてみればその通りだ。

でももっと壮絶な食があるとしたら…
直木賞受賞作の「黒パン俘虜記」ではトイレで排泄物に混じっていた未消化のトウモロコシの粒を、飢えのあまり洗って食べたいと思った、というくだりがあった。

生前のナマコにもフグにも、さして縁がなかった私だけど、これはあまりにも具体的で、飢えというものがどれだけ人間性を打ち砕くものかということに震撼した。

ところで「コピ・ルアック」というコーヒーをご存知だろうか。
ニャチャンのホテルのお土産品売り場で主人が見つけたそのコーヒーは、最高級品のコーヒーとして知る人ぞ知る代物だけど、何とジャコウ猫という動物の排泄物から取り出されたコーヒー豆を使ったコーヒーなのである。

猫と言っても写真で見る限り、どちらかというとタヌキのような、小リスのような動物である。
そのジャコウ猫がコーヒーの赤い実を食べて、未消化で排泄される豆を使って淹れたコーヒーは何とも言えぬ芳醇な味だとか。

値段というのは普通需要と供給のバランスで決まる。このコーヒーはコーヒーの常識を超えるお値段だったから、需要の方が供給を超えるのだろう。

主人がお土産に幾つか買ったら、その糞のサンプルをサービスにつけてくれた。
見事に豆がギッシリ張り付いたその糞は、勿論ちゃんと加工されてて、バッグに忍ばせても不都合なことはない。

学童の子供達への土産話には最高だ!
喜んで日本に持ち帰った。

でも凄いよなあ。
最初にこんなコーヒーを飲んでみようと思った人って、飢えとは無縁なはず。
どういう思考で、どういう嗜好の人間がこんな禁断の飲み物に(事実、イスラム圏では禁止されている)手を出したのだろう?

飢えは食文化を開拓していったけど、このコーヒーを最初に飲んだ人はどうやらビジネスを開拓したようで、ジャコウ猫を飼育して成功してるらしい。

究極のリサイクルのこのコーヒーの話。
学童の子供達は予想通りの反応で、彼らの世界は少しばかり広がったと思う。

ただお土産用にしか買わなかった為にそのコーヒーの味を伝えられず、今頃ちょっと後悔している。
だって、やっぱりなんか抵抗あったのよ。
自分が「糞転がし」 になったような気分になっちゃって。

***

①ジャコウ猫
②そのジャコウ猫の糞。お食事前の方がいらしたらごめんなさい。
私がもらったサンプルは紛失。
検索したらあった写真を転載しました。
③ハノイの街中はバイクだらけで、台湾に似ていました。

カテゴリ:旅行・お出かけ

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