宝慶寺 そして、九谷焼の花瓶

11:35 <宝慶寺>入口。
下乗の立札があり、車を止めた。すると、その参道から、車が出てきたのだが、運転手の面立ちは、観光客の風ではなかった。しばし考えてから、車から降りる。「下乗」とは、いかにも格式張り、権威付けているようでカチンとくる言い方ではある。司馬は、ここを訪れた時、玄関で声をかけても、返事が無く、しばらくして、若い僧が、つっけんどんに応接した様子を「越前街道」で、書き記している。その当時と、今も変わらないのだと、思い、長い参道を歩いて行くことにした。好意的に解釈すれば、「参禅するなら、少しは歩かれよ」という意味か、ともとれる。

☆山襞に