★3.3 あの「羽州ぼろ鳶組」の作者の新シリーズ初作。
堤平九郎は3年前に西国からに江戸へやってきた。七瀬と赤也という仲間を得て「くらまし屋」という逃がし屋を始めた。
平九郎は驚異的な剣の技、七瀬は策を練る頭脳、赤也は変装能力を武器とする。
今回は香具師の大親分から3人の男女を江戸の外へ逃がすこと。予想もしなかった80丁立の駕籠。後のドタバタ(裏の裏の技)は返って面白みを削ぐ。
読者の予想を超えたトリックこそが売り物か、シリーズがどう続くかはこの種のアイデアがどこまで続くかにかかっている。
「虚(うつろ)」の一味とは、平九郎が追うものとは・・。