逃走


小太郎が散歩中、ブルルと首を振ったとたん
首輪の留め金が外れて自由の身となり、畑も田んぼも車が行き交う大通りも颯爽と駆け回る

呼べば近くまで来るが手を伸ばすとサツと駆け抜ける

拓ちゃんが「小太郎・・・」と呼びかけるが捕まらない

途中、同じ柴犬を連れたおばさんがオヤツで呼び寄せようとしたが、オヤツだけ食べて上手にすり抜ける

道路を駆け回るので車の邪魔になるとは思いつつ、いつもの事、遊び疲れれば戻ると思い家に帰っていた

3時間ほど遊んで、申し訳なさそうに帰ってきたのでゲンコツ

それで済んだと思っていたら夜
保健所から電話

「お宅の犬に手をかま