両手を伸ばした先にMy favorite があった。

カフェで座ったソファーの左のテーブルにブックエンドがあって、本が数冊並んでいた。

何げなく眼で追うと「アルケミスト 夢を旅した少年」パウロ・コエーリョ 角川文庫 という書籍があった。

ブラジル人。作詞家として国民的な人気を得て、晩年に書いた小説が世界のベストセラーになっている。

飛ばして読むとこれがとても面白い。

羊飼いの貧しい若者がいて、苦労して貯めた金で旅に出て途中で奪われてしまう。
砂漠の隊商や錬金術師に会い「前兆に導かれるよう」次の世界に進む。

港町で観光客相手の土産物屋に雇われ、時間があるとひたすらガラス窓拭きを心がける。
主人はおざ