【俳句のまとめ】あけび庵
星遠く天地のさえや冬の月
ストーブのタンクの重き温さかな
ずんぶりと心取られて柚子湯かな
姿見の猫の恋とて背を伸ばし *
宵い惑う街の明かりや寒の月 *
しろ粥の寒に散りばめあお菜かな
伸び伸びと水仙の葉や花に添う
そばで越す添えて一握法蓮草
三寒に二十日大根耐えて立ち (冬)
鶴の舞い春の水面に橋跳ねて
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袋路の竜飛岬や桜桃忌 (夏)
雪あらば思い留まる成人の日
名物の筑波颪や空っ風
緩む陽に下萌え出でて草解け
風押すや背を丸めては寒の内
背負いかご春の野草や牛の声