幻の国宝二つの「曜変天目茶碗」を訪ねる旅

琵琶湖のほとりの温泉ホテルに滞在し、国宝「曜変天目茶碗」公開にあわせて、三つの美術館(佐川美術館、MIHO MUSUM、奈良国立博物館)めぐりです。

国宝「曜変天目茶碗」(中国・南宋)ですが、現存するものは世界に三碗(大徳寺龍光院・藤田美術館・静嘉堂文庫美術館)しかないと言われる名碗です。
瑠璃色の曜変と呼ばれる斑紋は、宇宙に浮かぶ星のように美しい輝きを放ちます。文様が現れる理由は未だに完全に解明されず、再現不可能とされています。

足利義政が秘蔵していた曜変天目は特に優れていたのもと想像され、のち織田信長の所持するところとなり、おそらく本能寺の変で焼