【俳句まとめ】あけび庵

【俳句まとめ】あけび庵


春のいぬ地鼻の先やけもの道
枝隠しみごろの梅やしろい花
猫のはか宿根草や京鹿子(夏)
一鳴きの猫の恋たつ尻尾かな
ルバシカの胸元緩む春の風
工事中のぞく猫の背はるの陽や
木工の木槌たたいて春起こす
杉花粉かぜに寄せては水溜まり
子の好きな雛のちらしと香を搾り
鶯の餅わかくさや粉の散る
      **
傾げては水仙咲いて岸部ほど
春の月まあるく浮かんで宵の空
大根の青い肩だす土の上
春眠やはみ出しかけて夢の床
長葱の白い細身は土の下

カテゴリ:アート・文化