「戦争と読書 水木しげる出征前手記」は、出征した兵士は読書をしたと

「戦争と読書 水木しげる出征前手記」
 水木しげる・荒俣宏著 角川新書
2015年9月10日発行
ー「覚悟の表明」です。
  文体は、きわめて内省的、あるいは哲学的な独白になっており、苦悩する心情を素直に吐露しています。
 水木が南方の最前線で戦い、片腕を失った状況までも、詳しく聞きました。また、戦争があった現地ラバウルへも、二度同行したのです。
 この作品の著者を、あえて「武良茂」としたいと思っています。これは、水木の本名ですが、この若書きを一読して、それまでに形成してきた水木しげるのイメージが、一変しました。
 ちなみに、戦場へ持参し、ボロボロになる