「数字を一つ思い浮かべろ」 ジョン・ヴァードン著

ニューヨーク市警で数々の何事件を解決し業界のヒーローだった退職刑事の元に、友人から相談が持ち込まれた。友人が持ち込んだ封筒の中には「数字を一つ思い浮かべろ」と書かれた紙切れ一枚。連続殺人の始まりだった。

プロローグで事件と犯人が暗示される。
性格の歪んだ男と母親らしい老婦人の会話から、陰鬱な雰囲気で小説は幕をあける。

主人公は、ニューヨーク市警を退職した47歳のデイヴ・ガーニー。彼は妻とニューヨーク州デラウェア郡の農場に住みながら自然を愛し、絵を描いている。

退職後の生活を満喫しているガーニーに、大学生の友人で交流のなかったマーク・メレニーから相談