【歳時記入門】俳句のテキスト

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【歳時記入門】俳句のテキスト 
たまゆらの露のこゑ聴く風炉点前
上田五千石
初風炉や薫るばかりに竹の幹
上田五千石
常磐津の名手と聞きぬ風炉点前
村山故郷
風炉手前若き日に身につけしこと
稲畑汀子
風炉手前言はるるままに正座して
星野麥丘人
風炉置いて女世帯のどれも小ぶり
松崎鉄之介
風炉茶やきげんとはるる山長者
飯田蛇笏
*  風炉/初風炉(はつふろ)・・・
茶道では伝統的に旧暦3月晦日に鉄製又は土製の炉を塞ぎ
旧暦4月朔日から席に炉を置いて湯を沸かす風炉による
点前が行われる。現在では各茶道流派ともほぼ5~10月
を風炉の期間としている。