連載:オカンの一人歩き

「草笛光子さんが凄い」

子供の頃その人がテレビに映るとバターを連想した。甘くてこってりして、日本人離れした美女。

今は同時に母を思い浮かべる。母もどこか西洋人を思わせる顔立ちの美人だった。私が母に全く似なかった事は言うまでもない。

さて、草笛光子さん。新宿紀伊國屋ホールで舞台に立っている。『ドライビング、ミス、デイジー』。

入り口を入るとその花の多さに圧倒される。有名な芸能人の名前が並んでいる。

草笛さんは私がテレビで見ていた姿を一ミリも裏切らない。

黒人の運転手役市村正親さんは余裕で伸び伸びと演技され、草笛さんをエスコートするようだし、息子役の堀部圭亮さんも声にはり