「私、ラーメン屋さん行きますよ」
「えっ?!一人で?」
「はい。全然平気です。」
「すご!そんな風に見えない!」
同僚が市内の美味しいパン屋の話をしていた。私は今までその手の話には全く興味がなくて会話に入らなかった。
「ねえ、どこどこ?」
「駅を出て左に行って線路沿いの~」
それから近くの商店街にある焼鳥屋や、団地の中にある団子屋も教えてくれた。
私が最近食べる事に目覚めたと言うと、話はどんどん広がった。
「私、B級グルメ、好きなんです。」
まだ小学生のお子さんがいる美女は、これ以上はないという笑顔で言う。
仕事が終わって娘の所に向かった。ミシンを持って来て欲しいとラインが来ていた。息子に車を出してもらう。
最初から長居をする気はなかった。リニューアルオープンした「市川シャポー」に寄りたい。
娘一家に会えただけでも嬉しいのに、息子はシャポーに寄ってくれるという。
「この前来た時、一階しか見てない」
私はオープン初日に来ていた。10時オープンのところを、9時30分に着いた。わざわざ電車に乗って。
先頭から2,30番目くらいだったから、スタッフが勢揃いしている中を入って行った。
特に買いたいものがあったわけではない。ただオープン初日に来るようになった自分を楽しんでいた。
果物が綺麗に並んでいる傍に、数人の人だかりが出来ている。果物の詰め合わせを配っているのだ。千円。思わず手を出した。
ズシリと重い。こんなのを持って歩き回る訳には行かない。隣にはミニトマトより少し大きめのトマトが詰め放題で500円。
「この見本を頂いていいですか?」
私はオープン初日の最初の客だ。ダメなんて言う訳がない。
今度はブロッコリーが100円。私はトマトとブロッコリーは一年中食べている。二個籠に入れた。かなり重い。
ちょっと行くと、「和幸」があった。カツなど買ってはならぬ。だが、どんなものでも1個買えば特製ソースを一瓶プレゼントとある。ああ、並んでしまった。最後の抵抗。脂肪分の少ないヒレカツ、それも息子の分だけ1個。
他の所は何一つ見ずに改札口に向かった。
「待って。豚カツソース、もう1回もらって来る」
私は息子にそう言い、また「和幸」に並んだ。今度はヒレカツ二個にクリームコロッケ二個。
和菓子屋など買う気がないのに、つい福袋で立ち止まり、おはぎやどら焼きが入っているのを見てお買い上げ。
飲食店の充実ぶりや女子向けのお洒落な洋服屋さんを見てシャポーを出た。
帰宅して夕食を作る気など端からなかった。あれこれ候補を挙げているとき、焼き肉屋が見えた。
「焼き肉にしよ!」
こんな毎日で痩せる訳がないが、太った女性が魅力的に見えて仕方がない。今朝久しぶりに体重計に乗ったら、53,2。これでも減ったから書ける。一度54キロを越えた。
*写真は終わりかけのタイマツソウ。この花は蕾がまるでダイヤモンドのよう。増やしている。
カテゴリ:日常・住まい
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