今村翔吾 の 玉麒麟 羽州ぼろ鳶組8

★3.5 シリース8作目。
玉麒麟とは梁山泊の副頭領の字名。鳥越新之助が付け火事件に巻き込まれその下手人に仕立てられた。

日本橋の橘屋に賊が押し入り一家は斬殺された。訪れた新之助が助けえたのは見合い相手の琴音とその妹の玉枝のみ。だが突如、火盗改に取り囲まれた。かくして新之助の逃走劇が始まる。またしても一橋治済の陰が。

田沼の依頼で助太刀に現れたのは本所の銕。進藤内記37歳、大音勘九郎と辰一が35歳、松永源吾と蓮次が34歳、秋仁が33歳で、黄金世代との説明には笑ってしまった。

田沼と一橋治済(家斉の父親)の時代にこの物語を設定したのは絶妙。迫力ある場