奈良公園の近くに、江戸時代にできた商人街の跡地である『ならまち』がある。
そこには数々の町家が老舗や住まいとして残っている。
そのならまちにある家や店の軒先には、必ずと言っていいほど赤い数個の大きさが違うぬいぐるみが、一本のひもで吊るされている。
上から大きいものが、段々と小さいものになるように、数個吊るされている。
初めてこの町並みを見た人は、異様な雰囲気を感じると思う。
これは、身代わり甲(猿)という厄除けのお守りである。
この身代わり申を吊るすのは、江戸時代以降のならわしで、奈良でもここならまち界隈でしか見られない。
その当時は中国の