2019年のノーベル化学賞にリチウムイオン電池を開発した旭化成名誉フェローの吉野彰氏が受賞

2019年のノーベル化学賞は、スマートフォンや電気自動車などに利用が広がるリチウムイオン電池を開発した吉野彰旭化成名誉フェロー(71)と米テキサス大のジョン・グッドイナフ教授(97)、米ニューヨーク州立大のスタンリー・ウィッティンガム卓越教授(77)の3人に贈ると発表した。

吉野氏は、ノーベル化学賞受賞者、白川英樹・筑波大名誉教授(83)が発見した電気を通すプラスチック「ポリアセチレン」が持つ電子を出し入れできる性質に着目。83年にコバルト酸リチウムを正極、ポリアセチレンを負極に使ったリチウムイオン電池を試作した。85年には熱に強く、小型化できる炭素材