映画「グリーンブック」感動、感涙、文句なしに後味がいい

 これは事実を基にした映画。教養豊かな黒人ピアニスト、ドクター・シャーリー(マハーシャラ・アリ)とがさつで黒人嫌いの男トニー・リップ(ヴィゴ・モーテンセン)が、アメリカ・ディープサウスを演奏旅行しながら相互理解を深めていく。

 1960年代、人種差別が当たり前の時代。イタリア男のトニーも黒人嫌い。妻のドロレス(リンダ・カーデリーン)は、トニーとは真逆の博愛主義者。帰宅したトニー、二人の黒人にジュースをすすめるドロレスを見る。何かの修理が終わったみたいだ。去っていった二人の残したガラスのコップを、トニーは屑籠へ捨てる。後で屑籠の中を見たドロレスは、コップ