大杉耕一 の 令和万葉秘帖 ~長屋王の変~

★3.2 万葉集編纂過程における「長屋王の変」の位置づけをミステリー調に追った物語。全体として5部編成の計画のよう。

大伴旅人は大宰府帥に任ぜられ山上憶良と再会する。なんと憶良は山辺衆という候(うかみ)集団(忍者)の首領として畿内との連絡を保つ。

藤原兄弟にとっては長屋王家は覇権の邪魔者。長屋王家と親密な大伴旅人や山上憶良は九州に遠ざけ、その間に誣告をしかけた。このことを掴んだ憶良と旅人は隠忍自重を第一とし、藤原氏を欺くための《梅下の宴》が開くことにした。そして密かに進められる復讐計画とは・・。

長屋王抹殺のために大伴旅人を九州へという説を発展させ