連載:シニア

「ボケないために日記を書こう」

①家の方角に大きな満月が登っている。ちょうど月のところだけに雲が掛かっていて、あれに似ている、ほら『月に雁』。切手にあった。単色で子供には手の出ない値段だった。

会社からの帰りだった。仕事は酷く疲れたが、家に近づいたら家々の屋根の上に見えた。思い掛けなかった。

②ホームの婆様が元気になった。最近調子が悪いと伏せっていることが続いていた。婆様の笑顔は周りを明るくする。私も元気をもらう。

③一人だけ一足先に抜け出た忘年会。バスの時間まで間があったので、駅前の花屋に足を伸ばした。

狙いはユリ。この前は白とピンクだったが、今回は黒みがかった赤。この色はダ