台湾で敢えて「琉球」「朝鮮」を考える

  王宮とは、歴史の遺産である。圧政もあれば愚政も有ったであろうし、王朝などと言うものは、冷たく突き放して考えれば「広域暴力団の総本家」と言ってもいい存在だったのかも知れない。しかし、其れも含めて歴史である。

  ここではあえてこの呼称を使うが、中華民国は、総統府の建物として大日本帝国台湾総督府の建物をそのまま使っている。ここは、(多くの)国民党支持者にとっての中華民国という国家の「臨時政府」であり、(多くの)民進党支持者にとっての「政府」のスタート地点である。台湾には、それ以外に台湾国家や中国国家を代表する建物と言えば、昨日触れたほんの短期間存在した