或るITベンダー企業の経営者とのAIシステムの開発方針を巡る書簡/最新技術を満載したシステムがユーザ本意のシステムなのか/開発はマイナス思考で取り組むべきだ/重要なシステム資産は蓄積されたデータとそれを活用するノウハウ・経験だ/ユーザ要件に沿ったユーザ本意のITシステムを目指すべきだ

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 以前、「大きいことは良いことだ!」と云われた時代があったが、昨今では、「小さく、コンパクトな、エコなものがベスト!」と喧伝されている。

 Microsoft社の様な、世界規模の企業でも、「Windows OS」や「Internet Explorer」ブラウザとその後継の「旧Edge」ブラウザの開発を巡(めぐ)っては、機能満載の巨艦主義に拘泥(こうでい)した結果、1995年以来、約25年間も、『プラス思考』の弊害に苦しんできた。

 Microsoft社はこう云う状況から抜け出す為に、開発方針を、『マイナス思考』に180度切り替え