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よくあるご質問

驚きの出会いーーニューヨーク・ケネディ空港を出た呪われのフライト…

「そうか! じゃあ
いろいろ詳しい情報がつかめるかもしれないね
わかったらぜひ教えてくれよ」

「オーケイ、そうするよ
ヨウより先に真相解明できるかもな」

二人は顔を合わせて笑ったーーー


翌朝は夏の時期にはめずらしく
雨だった

予定通り、アパートまで呼んだタクシーに
シェアして空港に向かう

出発ロビーは
昨日に優るとも劣らぬほど混みあっている

レイモンの乗るエル・アル航空は
世界一安全な旅客便だという

レイモンは自慢げに説明した...

「なぜ、世界一安全かというとね
乗客の荷物は、搭乗前に別室で一旦開け
一つ一つ金属探知機での検査と
火薬反応を調べる

このチェックはね
イスラエル政府や友好国の
政府機関の人間も例外なく
受けなければならないんだ

全ての国際線の便には過去には二人だっけど
今では最大6人の銃を持った
スカイマーシャルが
一般乗客に紛れて搭乗している...

エル・アルのパイロットのほとんどは
イスラエル空軍の出身

これでハイジャックは完全に
シャットアウトさ!」

ふ~っと冷め息をついた陽一は
1年後、そのエル・アル航空に乗って
とんでもない経験をつむこととなる・・・・

予定通り、レイモンのフライトは
午前9時15分ちょうどに
テルアヴィヴに向かって
飛び立っていった。。。


陽一の大韓機は整備に時間がかかり
なんと2時間も遅れることとなる...

搭乗ゲート17番で『ケネディ暗殺の真相』
原稿を書き始めたとき

大きな手荷物をもった東洋人が寄ってきて
いった

「Excuse me. May I?」
(失礼、すわってもいいですか?)

「Yeah, sure!」
(はい、いいですよ)

そう答えて顔をあげた陽一ははっとした

どこかで見たことがある。。。
自分にとって超VIP人物だ。。。

だが、彼がいまここにいるはずはない

しかし精悍でやさしげな風貌...
背格好から彼としか思えない・・・

「あの、失礼ですが

タカギ・・・ユウショウさんでは
ありませんか?」

半信半疑ながら、ゆっくりした
日本語でたずねる...

相手は陽一の驚きを
はるかに上回る表情を示した

それは自分のことを言い当てられた
からではなく

そう言った人間が
見知らぬ者ではなく、自分にとって
かけがえのない旧知の人で

何年ぶりかに再会したような・・・
そんな一期一会の出会いといえるような
表情だった。。。

「はい・・・そうです・・・」

「うわぁ、ほんとうですか?
それはうれしい!

あ、このたびは
素晴らしい優勝おめでとうございます!」

「ありがとうございます...」

「実は僕、ウィンブルドンの初戦
高木さんの1回戦の試合
第3コートのスタンドで見ていたんですよ」

それに対して勇将は
おどろくべき反応を示した

「やっぱりそうか・・・

あの、僕

地下鉄駅からテニス会場行きの
バスのなかで

あなたを見かけたと思います」

一語一語確認するかのような口調...

「え、僕を見かけた?」

『見かけた』とは自分のことを
前から知っていたということなのか?

話していくほど
幻想の森深くに入りこんで
いくように思われてならない・・・

「いやあ、これは

ほんとうに信じられない・・・」

もはや完全に独りごと...

自分で自分に話しかけている
としか思えない相を呈している。。。

「・・・!? ・・・?」

陽一は返す言葉を
完全に失った...

「あ、失礼・・・
実は・・・中学校時代
あることで
僕はひどい状況にあったんです

そんなとき、僕を救ってくれた
友だちがたった一人いました...

その友人が・・・
失礼な言い方だったら
申し訳けありませんが

あなたに・・・
あなたにそっくりだった
もんですから・・・」

「・・・・・」

「それであの日
ウィンブルドンの初戦の日
緊張でがちがちだった僕は

その‘友人’と7年ぶりに再会して
また救われた・・・

僕は一人じゃない
応援してくれてる人が
いるんだって・・・」

陽一は遥かかなたの未知の宇宙から
やってきた生物(エイリアン)が

実は幼いころ出合ったことのあるものと
同じだったと
気がついたときの
驚愕を感じたーーー


<動画>『Gottapardo』ニーノロータ

カテゴリ:アート・文化

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