二人は旧知の親友のように並んで 搭乗口に向かっていった…

陽一は返す言葉を
完全に失った...

「あ、失礼・・・
実は・・・中学校時代
あることで
僕はひどい状況にあったんです

そんなとき、僕を救ってくれた
友だちがたった一人いました...

その友人が・・・
失礼な言い方だったら
申し訳けありませんが

あなたに・・・
あなたにそっくりだった
もんですから・・・」

「・・・・・」

「それであの日
ウィンブルドンの初戦の日
緊張でがちがちだった僕は

その‘友人’と7年ぶりに再会して
また救われた・・・

僕は一人じゃない
応援してくれてる人が
いるんだって・・・」

陽一は遥かかなたの未知の宇宙から