趣味でつながる、仲間ができる、大人世代のSNS、趣味人倶楽部(しゅみーとくらぶ)

よくあるご質問

ヒグマを叱る男、を観た。

NHKのドキュメンタリーで、「ヒグマを叱る男」を観た。知床の漁師の大瀬さんが、夏の間の漁で、ヒグマと共生している。知床は、世界自然遺産に登録されているところだ。アイヌが暮らしていた土地で、そこに50頭位のヒグマがいる。大瀬さんが、漁から帰るとヒグマの親子が陸で待っている。番屋におかれた食糧の匂いに誘われて、うろうろしている。
80歳を越えた大瀬さんは、上陸の邪魔になるヒグマを「コラッ」と叱る。すると、熊はすごすごと退散する。その絵が、なんとも素晴らしい!
大瀬さんたちは、熊に餌は与えない。山に、海に、異変があると、熊たちはやせ衰え死んでいく。それでも、涙を堪えて、餌を与えない。餌を与えると、人に近づき、人を襲うようになる。すると、この共生生活は成り立たない。
面白かったのは、ユネスコの連中が、世界遺産に登録するかどうかの審査に来たときの映像だ。十数人の役所とユネスコから来た学者等が、大瀬さん達が作った橋が自然の景観を破壊していると指摘する。しかし、大瀬さんたちは、漁で橋が必要だから、壊すことはできないと、主張する。すると、四五頭ヒグマがこの人の群れを囲む。おもむろに、大瀬さんが「コラッ」と叱り熊は退散する。
ユネスコから来た学者達が驚いて、大瀬さんの話しを聞くことになる。
漁のできる自然と人間と熊とが、共生している。それは、海外から来た学者達には、意外な光景だった。この共生こそ、世界自然遺産に登録すべきだ、と僕は思う。
「ヒグマを叱る男」という、この番組のタイトルは「ダンス ウィズ ウルブズ」を意識してつけられたのかもしれない。
僕は、縄文人が海を渡ってネイティブアメリカンになった説を信じてますが、この大瀬さんは優しい笑顔の素敵なおじいさんですが、ヒグマに向かうとき、海で漁をするとき、実に逞しいそしてなにやら悲しげな姿が印象的でした。まるで、ネイティブアメリカンの酋長のような、威厳があり、そんな日本人が昔はたくさんいたんだろう…と、感慨深いものがありました。
良い番組でした。

カテゴリ:アート・文化

コメント