連載:紙上句会

大阪南句会9月 紙上句会上位入選句

私が所属しています大阪南句会、9月もコロナ禍のために集合句会ができず紙上句会となりました。兼題:朝顔、手紙、当季雑詠です。
集句55句、参加11名での互選3位までの9句を掲載させていただきます。私は3位に2句入りました。お楽しみいただければ幸いです。

1位 秋桜や筆圧の無き母の文(F.M)
【評】微風にも揺らぐ秋桜のように、筆の時代に育った母の腕や指は軽く柔らかい。筆圧の無きの措辞が作者の素敵な発見である。

2位 絵手紙の蔓の行方や牽牛花(M.S) 
【評】絵手紙からはみ出して、朝顔の蔓は何処までも伸びて行く。飛躍があり、尚且つ季語が重しとなって効い