連載:妄想爺やの徘徊日記

想い出の用水路

妄想爺やの徘徊日記97

最近、町なかに野良犬を見かけなくなった

爺やの僕が小学生の頃には、近所や通学路に野良犬が何匹か住んでいた

僕らは、野良犬と遊んだり、エサを与えたりしていたので、野良犬は飼い犬のようになついていた

その野良犬のなかで、忘れられないオスとメスの1組の夫婦犬がいた

2匹とも、柴犬ほどの大きさの雑種だった

オスは黒色、メスは白地に茶色の毛並みをしていた

ある雨が強い夜、僕がたまたま、新聞を取りに玄関を出て門柱まで歩いた

すると、あのオス犬が少し離れた道端にいたのたが、僕の姿を見て、小走りで僕に近づいてきた

そして、僕の