「細川呉港著『舞鶴に散る桜』の書評」その二

細川呉港著『舞鶴に散る桜』は飛鳥新社が出版した 352ページの本です。

この本の内容はハワイの日系兵のフジオ高木が舞鶴に進駐した時に港の見える公園に桜の木を植えたという話です。フジオ高木は大阪から自分のお金で桜の苗木を取り寄せて植えたのです。

この本には「日系兵が舞鶴に桜を植えた」という本筋に関係の無い数多くのエピソードが書かれていて、その全てが興味深いのです。

それは戦後に人々は何を考えて生きて来たかという歴史的な記録になっているのです。

昨日の「書評、その一」では私自身が会った戦争花嫁と進駐軍の混血児を育てた沢田美喜にまつわるエピソードだけを