妄想爺やの喜怒哀楽63
葉が紅くなり、風に散り、地に落ちて、枯れた茶色になる秋に冬
桃栗三年柿八年
蜜柑や林檎のなる木もあれば、実のならぬ木もある
人は春夏秋冬、実がなる木だ
人 人 人の森の社会に生えた1本の木だ
晴れの日、雨の日、風の日もある
人なれば、いい出会いもあれば、よくない出会いもある
別れもある
出会いが多い人は、大きな森に囲まれる
出会いが無き人、別ればかりの人は、いつか1本の木になる
無縁社会に棲む1人の人だ
老いゆけば、失せる人が増えてゆく
小学校の担任の先生はもういない
じいちゃん、ばあちゃんはもういない
連載:妄想爺やの喜怒哀楽1