カイト舞う冬の青空楽し気に



 カナリヤの籠の目すべて冬青空  中拓夫

 冬の空青く展けて異国船  柳瀬重子

 冬の空蒼さくっきり凍りそう  アロマ

 崖の上の冬青空は壁なせり  水原秋櫻子

 鎌倉の切通ゆく冬青空  大橋敦子

 硝子越し冬の青空を見ている アロマ

 カイト舞う冬の青空楽し気に アロマ

 散るものを誘ふ碧さの冬の空  後藤比奈夫 初心

 滝落ちて冬青空をひきしぼる  石嶌岳

 ホカホカの焼き芋食べて冬の空  アロマ

 冬空の弾けば響きさうな青  木内怜子

 冬天といふ一枚の碧さかな  石橋淑子

 冬天のどこまで碧し雑木山  清藤徳子

 冬