都々逸・朝の月

片手冷たい夜明けの窓に
       忘れ去られた朝の月



迷い裏道無音の中を
      朝の月影写る髪



言えるはずない泣きまね嘘で
        やっともらえた朝の月



朝の月道ふらりとほろり
        たどり着かない永遠の坂



独り冬には星空散らし
       ほほに片笑み朝の月



あの日は、きれいな月だった・・・

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