一日中すべすべの肌をした孫達と過ごし、明るいうちに帰宅した。
家の前でご近所さんが「おかえりなさい」と迎えてくれる。
「ただいま!嬉しいです、そう言われると」
「あら。いつもそう言って来たから習慣なのよ。」
「でも、凄く嬉しいんです。」
「そうね。元気で帰って来たんだものね。」
ちょうどそこに、ご近所さんのお隣さんが、車で帰って来た。門扉を開けるために車から出て来た。私は近づいた。
「お帰りなさい。今ね〇〇さんにそう言われて嬉しくて。」
「ありがとうございます。嬉しいです。言ってくれる人が誰もいないので。」
数年前まだ70代の母親が亡くなってから
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