「ペガサスの嘆き」

ペガサスは
星達がざわめくのも知らずに駆けめぐる
ペガサスは
月が足元を照らしてくれているのも忘れて駆けめぐる
ペガサスは
ただ行くあてもしらずに駆けめぐる
祭りのあとの人々のざわめきが
静かになった虚しさと
誰もいなくなった街の寂しさは
たとえば酒で紛らわし
たとえば女で紛らわし
残されてしまった
己の心のざわめきを紛らわし
街に降り立ったペガサスは
一人静寂の虚しい夢を喰む

嗚呼
奴らはいったい何処に行ってしまったのだ
ペガサスは
狂しくいななきながら
無情の天空を
再び一人駆けずり巡る 
           (20-11)


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