小松左京 の 復活の日

★3.5 NHK BSプレミアムの「“復活の日”の衝撃 ~コロナ“予言の書”~を見て読むことになった1冊。

1964年初版のパンデミックSF。冷戦下の世界は核兵器に代わるCB兵器(化学細菌兵器)開発の研究が競われていた。中でも米、英、ソ連は熾烈な競争を。

英国細菌戦研究所では宇宙空間で採取した細菌から、異常な増殖を成す変異種を作り出していた。だが、それはある組織によって持ち出され、空輸中に吹雪のアルプスで遭難した。

そして雪解けとともに奇妙な伝染病が世界に広まっていく。インフルエンザの一種と考えられチベットかぜと呼ばれたが、心臓麻痺症状も呈する。