菜の花や保育園児の昼寝時 布村松景
菜の花や河にかかりし貨車の音 柴田佐知子
菜の花をなびかせ快速中央線 井上石動
菜の花より豆粒ほどの子の列よ 福永尚子
菜の花を牡蛎と炒めて夕食に アロマ
菜の花や歩いて若さとり戻し 田所節子
大利根の流れ悠々揚雲雀 本藤みつ
声止むと思ひし一瞬雲雀落つ 岡淑子
囀りの独り鳴きする落雲雀 齋部千里
美濃の城見下ろす高さ初雲雀 長田等
平城旧址ひばりの天のあるばかり 園多佳女
雲雀落つ落下する如麦畑 アロマ
雲雀野に置いて