連載:妄想爺やの春夏秋冬

怒りすら 散りゆく花や 桜吹雪

散る桜を見れば、美しいと思うのが常だろう

まあ、なんとも思わない人もいるだろうが、そういう人を除いて考えると、散りゆく桜を見て、楽しいのか、嬉しいのか、それとも悲しいのか、心にいかに映るのかは、人それぞれ

そもそも人の感情には、喜怒哀楽がある

このうち、散る桜を見るにつけ、怒の感情が心に映ることは、まずないだろう

怒りの感情を抱いた者が、散りゆく桜を見れば、怒りが、楽しさや、嬉しさや、悲しさに、塗り替えられるに違いない

それも、人それぞれ

そして、心に楽しく映る人も、嬉しく映る人も、悲しく映る人も、桜の花の無常の美に触れて、感情が湧いてきたの