連載:妄想爺やの春夏秋冬2

顔ぶれの かわる花見や 老人ホーム

毎春、近所の桜並木で、ワゴン車の送迎による老人ホームの花見が行われる

終の棲家の住人であるお爺さん、お婆さんたちが、介護職員らと花見をするのだ

まさに、この世の見納めの桜の満開になるかもしれない

この花見に参加する、老人ホームのお爺さん、お婆さんのメンバーは、毎春、変わっているのだろう

前回の参加者から、ひとり減り、ふたり減りし、また新しい顔ぶれのお爺さん、お婆さんらがひとり、ふたりと参加する

花見を楽しむ、参加者らも、次は自分と想い、桜を観るのだろうか

拙句1句

顔ぶれの
かわる花見や
老人ホーム

カテゴリ:アート・文化