連載:妄想爺やの春夏秋冬2

杖を置き忘れる高齢者が多いカフェ (短歌1首)

電車の車両に、よく忘れられて置きっ放しの傘をよく見かける

傘を忘れていることに気づいても、電車のドアが閉まっていたり、発車したあとの祭りだ

電車が駅に着いて、降りることに気がとられて傘を忘れるのだろう

多分、忘れ人は老若男女であろう

落し物ではない、忘れ物だ

まあ、落としたのに気づかないは、忘れ物に近いとは思う

近所に行きつけのカフェがある

昨今、高齢者のおひとり様のお客が多い

彼らが、飲食を済まして店を出た後の座席に、杖が置きっぱなしであるのを、度々見かける

なにか不可思議な出来事だ

杖無しで、歩いて帰っているのだ

まあ、そのこと