ささいな事かも知れないが…㊵「カメダは今も相変わらずでしょうね」

9月に秋田県の羽後亀田に行き、真田家と関係深い妙慶寺を見学する予定である。羽後亀田といえば松本清張の名作「砂の器」で早々に登場する駅名であり、地名でもある。

砂の器を読み返している。かつて読んだ記憶が次々と蘇ってくる。「カメダは今も相変わらずでしょうね」蒲田駅の操車場で発見された扼殺死体の有力な手掛かりであった。東北地方のなまりがあったという情報から警視庁は東北に住む亀田姓の住人にすべて被害者情報を提供したが何ら手がかりは得られない。

捜査本部の今西は出勤前に何気なく「全国名勝温泉地案内」に眼を通した。本文49pには下記に記載がある。原文をそのまま載