連載:妄想爺やの春夏秋冬3

父に焼く一等賞のさんまかな 昭和の大家族

子供の頃、近所に三世代の大家族の家が、割とあった

家庭で、その家の大黒柱である父は、今の世に比べたら偉い人であった

頑固おやじなる人もいたろう

嫁姑問題は、どうだったのだろうか

やはり父方の祖父母に、嫁いだ嫁である母は気を使うというより仕えたのだろう

昨今、論議される夫婦別姓制度などは、ありえない世であったはずだ

反面、祖父母が高齢で要介護になれども、終の棲家は家であったりと、大家族ならではの良い面はあったのだろう

拙句1句

父に焼く
一等賞の
さんまかな

大黒柱である父は、風呂は一番風呂

テレビのチャンネル権も独占だ

当時、テレビ