河上肇『日本経済新誌』論説ほか(『河上肇全集』第4巻、岩波書店、A5判上製、xii+618頁、1982年12月24日)、月報12読了。

 河上肇が発行兼編輯人となり創刊した『日本経済新誌』に、1907年4月から1909年12月までに掲載した102篇の河上の論説・書評等が本巻に収められているp.593。さて何を読もうか。アトランダムに選んでみよう。
▶︎「経済と道徳」(明治40年4月18日、5月3日)pp.25-32。
 経済と道徳との調和をはかる問題は、「経済原論の一部」とみなす考えを示す。「社会主義者の物質的道徳観」を生むp.28、その弊害を見る、孟子や孔子も動員される、営利と道徳の「調和の道」があるとすれば、「利を棄てゝ義に就く」ことらしい?p.31。経済学者の意見。僕の読みが間違っ