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よくあるご質問

家庭教師体験

他にバイトしてたから学費にも生活費にも困っていなかったけど、家庭教師のバイトをすることになった。
下宿のおばさんに頼まれて仕方なく。

近くの豆腐屋の奥さんに拝み倒されたとのこと。
その豆腐屋は夫婦と一人息子の、3人暮らし。
息子は中学3年生。

勉強しないので、このままでは高校に入れない。
それで家庭教師を探していたと。まだ塾とかない時代です。

僕はこれも人生経験くらいに思って引き受けた。
生徒は友達2人が便乗してきて3人に、皆、悪たればかり。
週に一度2時間だった。奥さんはいい人でキチンとお茶とお菓子も出したくれた。

3人の中で目玉の豆腐屋の息子が酷い。
頭は悪くないのだけどまるきりやる気がない。
だから僕もうんざり、張り合いがなかった。

こりゃあかん、これじゃとても高校受験は浮かれそうにない。ある日、他の二人が欠席の日にオヤツを食べながら話しをしてみることに。

僕ちゃんいう。「僕はどうせ豆腐屋を継ぐのだから、数学も英語も関係ない」と。僕は困ったね。
でもこのガキは何故か僕に懐いてくれていた。

どう説得したか記憶にないけど、何とか高校に入れた。
オヤジさんは湯豆腐をアテにして日本酒を飲ませてくれた。

僕が卒業して大阪を去る日に、僕ちゃんは見送りに来て見えなくなるまで手を振っていた。
あんなに嬉しかったことなかった。迂闊にも我が輩は涙をにじませていた。

カテゴリ:日常・住まい

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