赤い異邦「モロッコ」紀行、完結。エピローグ、カサブランカにて。

再びバスに乗り込み、カサブランカに向かう。これから一時間半だという。高速道路に乗ると、左側に大きなサッカー場が見える。中川さんいわくこの国はサッカーが強い。

「いやそれは、経済的にもう一つの国は娯楽が少ないので、子供たちも一つのボールを追いかけるでしょう。大きい奴、小さい奴、みんな一緒、もみくちゃです。それで根性もすわってきます。」 確かにラバトの子供たちは、物怖じしない陽気な連中だった。
 
夕刻、カサブランカの明かりが見えて来る。七時頃ホテルに着き、8時に食事を終えてから、最近のカサブランカの名物であるハイアット・リー・ジェンシー・ホテルのリックズ