短歌







緑なす風も過ぎけり白き風あはむと歩く野辺山道を



花野風身にまといせば消えてなん我が穢れたる身も心をも



風の中消ゆればさぞや憂からざらん透き通る夢くれなゐの風



稲穂波寄せくる前に佇めば幾重も連なる奥武蔵かな



この歳で花野を夢としりたればやうやく尋ぬ西行の道






写真 吉野

カテゴリ:アート・文化