次第に

久しぶりに
親友と酒を酌み交わし
楽しいひと時を過ごした
でもその楽しさも
時が経つうちに忘れていく

アイディアを思いつき
想像以上の作品になったとき
何とも言えない充実感を味わった
でもその感情も薄れていく

どんなに楽しいことでも
感動したことでも
空しいもので
次第に消え去っていく
多少記憶の中に
残るかもしれないけれど

それでも
人は懲りずにさ迷い続ける
心躍る一瞬を求めて
いったい何故なんだろう

この無駄とも
思える行為そのものが
正に生きるということか

カテゴリ:日常・住まい