伊万里焼き三つ葉散らして茸汁




 茸鍋家族で囲みふうふうと  アロマ

 餅入れて熱々美味し茸汁  アロマ

 妖精のブローチ雨の月夜茸  斉藤淑子

 呼び合ひて茸採り山の深さかな  伊藤 文女

 季なしの茸を炒め敗戦日  鳥居美智子

 樹海より湧く霧青し月夜茸  木下ふみ子

 月の山きのこ出るとて縄囲  宇佐美魚目 秋収冬蔵

 すさまじき*きのこの椀や榾あかり  泉鏡花

 雑茸の笊を厨に置きたりし  伊藤敬子

 食堂はセルフサービス茸飯  田村睦村

 いつもある木の間の鈴鹿きのこ狩  亀井糸游

 掃溜に名もなき