「自分たちの人生を踊りでみせていきたい」──ダンスユニット BAMBOO SHOOT
好きなことに前向きで、人生を楽しんでいる人ってやっぱりすてき。自分らしく趣味を楽しむすてきな趣味人に、趣味や人生を楽しむヒントをお話いただきます。
今回は、BAMBOO SHOOT(バンブーシュート)の、たちフラワーさん(63)(以下、た)と、ムッシュさん(60)(以下、ム )です。
BAMBOO SHOOTとは、おふたりが組んでいるダンスユニットの名前。路上で踊っていたことからその名がついたストリートダンスと呼ばれるジャンルの中でも、比較的スピード感がある音楽と、素早い足さばきが特徴であるハウスダンスを踊るチームです。
偶然の出会いからBAMBOO SHOOTは生まれた
──お二人はどこで出会われたのですか?
ム:もともと別々のところでダンスをそれぞれやっていたのですが、同じダンススクールにいたことがはじまりです。
た:「SMAP×SMAP」というテレビ番組に出演する機会があって、そのディレクターさんにもう少し人数が必要なので誰かいませんかと聞かれたんですね。それがきっかけでムッシュさんを誘いました。
ム:電話をもらった時はちょうどイベントの出番前だったんだけど、「よろしくお願いしまーす」って、快諾(笑)
──それからチームを結成するまでになったんですね。
た:そうですね。「SMAP×SMAP」でインタビューをされたのがたまたま私たちだけだったのもあって、私のチームが毎年でているコンテストにお誘いしました。だんだんチームのメンバーが子育てでやめたりしてしまって、それなら二人で続けようということになりました。
──BAMBOO SHOOTという名前の由来は何なのでしょう?
ム:最初ねぇ、イベントに出たときに冗談で「たけのこのっち」っていう名前をつけたんですよ。でも、外国の方と関わることが増えてきて、それなら外国の方にもわかる名前にしようか、って。
た:BAMBOO SHOOTって、たけのこっていう意味なんです。
ム:今になって考えてみると、すくすくのびる、まっすぐのびるというイメージでいい名前だなって思っています。
気の向くままにダンスを始めて、気づいたら続いていた
──ダンスを始められたきっかけはどんなことだったのですか?
た:私は小学生だった子供に「ダンスをやりたい」と頼まれたのがきっかけです。行ってみたら楽しそうだったから、私も混ぜてもらいました。その頃キッズクラスというものもなくて、20代くらいの人が大半のクラスでした。
ム:私は以前家族でフランスに住んでいたことがあって。日本に帰ってきてみたら、だいぶ横に大きくなっていたのね(笑)。それでお友達に誘われたダンス教室に行ってみたんです。周りがやめていってしまっても、なぜか私だけ残ったんです。なんとなく、音楽が好きだったからかなぁ。
──おふたりとも、流れの向くままにダンスを始めて、自然と続けていたんですね。
ム:そうですね。家族もやってみれば?という感じで、賛成も反対もされなかったし、楽しくやっていたら続いたという感じです。
た:うん、私のところも、「ちゃんと主婦の仕事をしてるなら」という感じでしたね。
挑戦する気持ちが、ダンスを特別なものにした
──それまではどんな趣味があったんですか?
た:私はね、フラワーアレンジメントとか、パッチワークとか。紅茶アドバイザーの資格も持っていますよ。
ム:私は絵を描いたり、ドラムをやったり。好きなことをしていました。
──おふたりとも多趣味だったんですね。たくさん趣味があったけれどダンスが特別なものになったのはなぜなのでしょう。
ム:今まではある程度できることを趣味にして来たんですが、ダンスはできないことが多かったからかもしれません。「なんでこれできないんだろう」ということの繰り返しだったからよかったのかも。
た:それはありますね。私も、特に私たちがダンスを始めたころには同じような年代のダンサーがいなかったから、挑戦のような気持ちで続けられたような気がします。
──今はおふたりにとって、ダンスはどんな存在なのでしょうか?
ム:「味の素」みたいな存在ですね。なくてもいいけど、日常に取り入れるともっと楽しくなるような。
た:私は出会いですね。ダンスを始めて、いろんな人と仲良くなったり海外まで友達の輪が広がりました。
新しい趣味をはじめるなら、自然体で
──新しい趣味を始めるのって、ちょっと勇気がいりそうな気がします。
た:そうですか?私は「勇気を持たなきゃ」という感覚はなかったので、びっくりです。私にも、近所の大学に科目履修生として通っている時に、大学の学園祭で踊った経験がありました。考えてみると、あの時もはたから見たら不思議な感じだったかもしれないけれど、自分はそうは思わない。自分がそう思わなければ大丈夫。
ム:むしろダンスがコミュニケーションツールになってくれますから。踊りがあれば、言葉も歳も関係ない。趣味を作ろうとかまえずに、好きなことをやってみればいいんだと思います。刺繍や絵や、人間ウォッチングでもいいと思います。景色を見るだけでもいい。自分が楽しいと思えるものを見つけて続けていく。継続は力なりって言いますからね。
た:自分ひとりでやるとなかなか続かないという人は、仲間をつくるのはいいかもね。今、世界全体がやりたいことをやろうというムードになってきていると思います。いままでできなかったなという人でも、なんでも挑戦できる時代になっている。だから、好きなことを息抜きにしようと思えたら続けていけるんじゃないでしょうか。
自分たちの人生を踊りで見せていきたい
──これからお二人がやってみたいことや、夢はありますか?
た:こういう状況なので、本当はショーをやりたいけれど、今は家で練習したり、インスタグラムにダンスを投稿したり、自分なりに楽しむ工夫をしている状態です。また活動できるようになる時のために今から新しいショーのネタを作らなきゃ。
ム:新しいネタではフロアを使ったダンスも取り入れたいですね。若い人みたいに機敏には動けないかもしれないけど。
た:自分たちなりの雰囲気を出せたらいいなと思っています。
ム:そう。自分たちの人生を、踊りでみせていくのがこれからのBAMBOO SHOOTのやりたいことです。
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★すてきな趣味人プロフィール
ストリートダンス界の金さん銀さんことBAMBOO SHOOT
海外のダンスイベントにも物怖じせず乗り込む『ジャパニーズクレイジーオバアチャンズ』。自身のオーガナイズするイベントではたくみなマイクさばきでMCもこなすたちフラワーと、DJもこなし秀逸な選曲でフロアをわかせるムッシュのチーム。ブルーノ・マーズの「24K Magic」を踊ったところ、なんとBruno Mars本人もツイートするまでになった。
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コメント
【公式】趣味人倶楽部
趣味悠々(風雅左近)さん、コメントありがとうございます。
趣味人倶楽部の皆様はいつまでもからだや気持ちがお元気な方が多く
とても刺激を受けています。
わたしもみなさんのような60代70代を目指したいです!!
趣味悠々(風雅左近)
◆お若い。60代は現役。70代から大変。
私見ですが?高齢者とは70代からです。今の7元気を維持して下さい。