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【初心者向け】ギターの練習方法や上達が早くなるコツを分かりやすく解説

趣味でギターを始めてみたいけど、どのように練習をすれば良いのか分からなくて躊躇しているという方もいるのではないでしょうか。

ギターは、大人になってから始める趣味の王道とも言える、手軽に始めやすい楽器です。正しい練習方法や上達するコツを知れば、ギターは生涯楽しめる趣味になります。

この記事では、これから趣味でギターを始める方のために、ギターの基礎知識から上達のコツまで紹介します。

ギター初心者が知っておくべき基礎知識

ギターは、誰でも手軽に始められる、楽器趣味の王道です。

ですが、これからギターを始める方には、知っておくべき基礎知識があります。

ギターに必要な道具

ギターを始めるにあたって、ギター本体はもちろんのこと、揃えておくべき小物類があります。

・ギター

・ピック

・弦

・チューナー

・アンプ

まず、ギターを選ぶ際には、エレキギター・アコースティックギター・クラシックギターとギターの種類を選択する必要があります。

基本的には、好みの音楽ジャンルに合ったギターを選ぶことになりますが、初心者の場合には比較的弦が押さえやすいエレキギターがおすすめです。

また、ギターは「チューナー」を使って弦の音階を調整します。音が狂ったまま練習していると上達は遠くなりますので、少なくともギター・ピック・チューナーは揃えておくべきです。

エレキギターで練習する場合、生音は小さくて練習のモチベーションが上がらない場合がありますので、音を出すことができる「アンプ」も用意しておくと良いでしょう。

ギター本体と弦、チューナー・小型のアンプがセットになった初心者セットなども販売されていますので、予算に合わせて必要な道具を購入しましょう。

チューニング

ギターを練習する前には、ギターの6本の弦を決められた高さに合わせる「チューニング」が重要です。

チューニングには、大きく分けて2通りの方法があります。

・チューナーを使ったチューニング

・音叉を使ったチューニング

音叉を使ったチューニングの場合、耳で弦の音が合っているかを確認する必要がありますので、初心者の場合はデジタル表示で音を調整できる「チューナー」を使ったチューニングがおすすめです。

チューナーを使ったチューニングの場合、6本の弦を以下のようにチューナーの表示を見ながら調整していきます。ギターの弦は、細い弦から順に数えて1弦〜6弦と呼びます。

1弦:E(ミ)

2弦:B(シ)

3弦:G(ソ)

4弦:D(レ)

5弦:A(ラ)

6弦:E(ミ)

上記は「オープンチューニング」と呼ばれるものですが、弾きたい楽曲によって「半音下げ」や「ドロップDチューニング」など、様々なチューニングの種類があります。

楽譜(TAB譜)の理解

ギターは、初心者でも読みやすい形で表記された「TAB(タブ)譜」と呼ばれる楽譜が使用されます。

【画像1】

画像1 RittoMusic『DVD&CDでよくわかる! はじめてのエレキ・ギター』より抜粋(https://www.rittor-music.co.jp/yokuwakaru/guitar02.html)

TAB譜は「タブラチュア」と呼ばれる記譜法の一種で、ギターの弦、フレットの数と連動しており、五線譜が読めない方でも視覚的に理解しやすい楽譜です。6本の線は、譜面の上から1弦から6弦まで、線上の数字は押さえるフレット数を表しています。

上記のTAB譜では、C(ド)は5弦の3フレット、D(レ)は4弦の開放(左手で何も押さえない)ということになります。

ギター初心者のための練習方法

ギターを手に入れたら、すぐにでも好きな曲を演奏したくなってしまうものですが、初めてギターを触る初心者は基礎から練習するのが近道です。

ここでは、初心者でも今日から毎日続けられる練習方法を紹介します。

クロマチック練習

ギター初心者は、まずは左手の指で弦を押さえる練習ができる「クロマチック練習」を続けましょう。

クロマチック練習は、運指(左手の運び)の練習の基本となっており、以下のような手順で進めていきます。

1:6弦の1フレットから、人差し指で「1」、中指で「2」、薬指で「3」、小指で4フレットと順番に弾いていく

2:5弦(1つ下の弦)も、1と同様に1フレット~4フレットまでを弾いていく

3:順に弾く弦を下げていき、1弦の4フレットまで弾いたら、1弦の4フレットから順に小指で「4」、薬指で「3」、中指で「2」、人差し指で1フレットとステップ1とは逆に弾いていく

4:2弦(1つ上の弦)に移り、3と同様に4フレット~1フレットまでを弾いていく

5:順に弾く弦を上げていき、6弦まで弾いたら、弾き始めのフレットを1つずらして(2週目は2フレット~5フレット、3周目は3フレット~6フレット)繰り返す

お風呂上りなど、指が動かしやすくなっていますので、毎日コツコツ続けていけば綺麗な運指をマスターできます。

クロマチック練習は、必ずしも初心者だけに向けた練習ではなく、プロのギタリストなども練習の前のルーティンで行う、ギター練習の基礎中の基礎です。

コード進行

クロマチック練習になれてきたら、コード進行の基本となるコード(和音)を覚えていきましょう。

ギターのコードは、弦の押さえ方によって大きく分けて2つに分類されます。

・ローコード

・バレーコード

バレーコードと比較すると、ローコードの方が押さえやすいため、初心者にはローコードからの練習がおすすめです。

代表的なローコードを紹介します。

コード表は、ネックを左に向けて(右利き用の場合)上から見たような図になっています。

Cのコードを例にあげると、人差し指で2弦1フレット、中指で4弦2フレット、薬指で5弦3フレットを押さえる形になります。また、枠外の「〇」は開放弦(何も押さえない)、「×」はミュート(音を鳴らさない)ことの指示です。

コードを綺麗に鳴らすコツは、開放弦をミュートせずに鳴らすことです。全部の指できちんと押さえられているか、1本1本の弦を弾いて確認しながら練習しましょう。

右手を使ったコードストローク

右手で弦を弾くことを「ストローク」と言い、コードを弾くことをコードストロークと呼びます。

ストロークには、大きく分けて2つの種類があります。

・ダウンピッキング:6弦側から1弦側に手首をスナップさせるストローク

・アップピッキング:1弦側から6弦側に手首をスナップさせるストローク

コードストロークの弾き方は、曲調に合わせて様々な種類があります。

まずは、1拍ずつダウンピッキングでストロークして、コードストロークに慣れていきましょう。

バレーコード

バレーコードは、人差し指で全ての弦の1フレットを押さえる必要があるコードの種類です。

図のように、Fのコードの場合、人差し指の腹を使って1弦・2弦・6弦の1フレットを押さえる必要があります。

ある程度の握力も必要ですので、ローコードよりも難易度が高く、Fのコードを押さえられずにギターを挫折してしまう人もいます。慣れるまでは、柔らかめの弦に変えるなどして練習しましょう。

簡単な曲を弾いてみる

ある程度コードを覚えたら、「スリーコード」で弾ける簡単な曲を弾いてみましょう。

スリーコード(主要三和音)とは、曲のキーに合わせて作られる「ダイアトニックコード」の中で主要になっている3つのコードのことを指します。名曲の中にも、スリーコードのみで弾ける曲は多くなっています。

例えば、ビートルズの「Ob-La-Di, Ob-La-Da」のコード進行は、

・A・E・E・A・A・D・A E・A・A・E F#m・A

となっており、ほぼスリーコードのみで弾くことができます。

CDなどに合わせて簡単な曲を弾いてみるだけで、ギターを練習するモチベーションもアップしますよ。

ギターの上達が早くなるコツ

ギターを上達させるためには、毎日のコツコツとした基礎練習が必要ですが、やはり少しでも早く上達したいものですよね。

ここでは、ギターの上達を早くするのに役立つコツを紹介します。

好きな曲を何度も練習する

好きな曲を覚えて、何度も練習するのがギターの上達を早める第1のコツです。

ギターの上達のためには、とにかくギターに触る時間を増やすことが重要です。しかし、毎日クロマチック練習(運指の練習)ばかりでは、ギターを練習することが義務感になってしまい、挫折してしまう理由になってしまいます。

趣味で始めたギターは、なによりも楽しく続けられることが大切ですので、最初は詰まりながらでも好きな曲を練習するのがおすすめです。

コード進行理論を重点的に学ぶ

主要なコードをある程度覚えたら、「コード進行」の理論を重点的に学ぶのもおすすめです。

コード進行とは、楽曲におけるコードの繋がりのことを指し、ギターやベースなどの伴奏からボーカルのメロディーまで、コード進行に沿って演奏されます。

音楽と言うと、感覚的なものや生まれ持った才能などから作られるイメージがありますが、コード進行は一定の理論で学ぶことが可能です。

コードの基本に「ダイアトニックコード」と呼ばれる、キーごとに分けられた7種類のコードがあり、7種類のコードにはそれぞれ役割が設定されています。

例えば、キーがC(ハ長調)でのダイアトニックコードの役割は以下の通りです。

トニック(T)C、Am、Em
ドミナント(D)F、Dm
サブドミナント(S)G、G7

コードの役割は、主に以下の3つに分けられます。

・トニック(T):曲の主役として安定感を持つコード

・ドミナント(D):不安定・緊張感のある性質を持つコードでトニックに進みたがる

・サブドミナント(S):トニックとドミナントの中間の性質を持ち、どちらにも進みやすい

役割の性質から、コード進行をある程度パターン化することができます。曲の主役となるトニックのコードを曲の始まりと終わりに置くと安定しやすくなります。

・T→D→T

・T→S→T

・T→S→D→T

キーがCのダイアトニックコードでは、主要な3つのコード(スリーコード)はC・F・Gとなりますので、

・C(T)→F(S)→C(T)

・C(T)→G(S)→C(T)

・C(T)→G(S)→F(D)→C(T)

上記のコード進行を実際に弾いてもらえば、安定感を感じてもらえるでしょう。

コード進行理論を重点的に学べば、コードの分からない曲の「耳コピ」にも役立ちますし、自作のコード進行を作ってオリジナル曲を作るといった楽しみも広がります。

上手な人に教えてもらう

ギターは1人でも練習できる楽器ですが、やはり上手な人に教えてもらうのが上達を早めるコツです。

ギターに限りませんが、1人でどれだけ練習してもできなかったことが、上手な人に教えてもらうことでコツを掴めることもあります。1人で練習していて、上達に詰まってきたなと思ったら、知り合いのギター上級者に習うのもひとつの方法です。

音楽教室に通う

ギターの上達を早くする近道が、音楽教室に通ってギターを習うことです。

ギター上達のためには、弦の押さえ方や右手のストロークなど、本や動画を見るだけでは分かりにくいコツを身につける必要があります。教えるプロの講師にコツを習うことで、上達のスピードを加速させることができますね。

また、楽器の上達を早めるためには「ライバル」の存在も重要です。音楽教室に通えば、自分と同じギター初心者と一緒に学べますので、競争心が産まれて練習のモチベーションもアップします。

まとめ:ギターは生涯楽しめる趣味

何歳になってから始めても、ギターは生涯楽しめる素晴らしい趣味です。

過去にギターを始めようと思ったけど挫折してしまった、という経験がある方は、練習方法が間違っていた可能性があります。ギター初心者は、基礎をしっかり練習するのはもちろん、なによりも趣味として楽しみながら続けることが大切です。

打ち込める趣味を探している方は、ギターを生涯の趣味として始めてみてはいかがでしょうか。

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