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ハイキングに必要な持ち物とは?初心者が最低限揃えたい登山装備を紹介

「ハイキング」は、幅広い世代に昔から愛されている趣味です。登山よりも気軽に楽しめるものであるため、初心者さんでも入りやすいのが魅力です。

しかし初めての人でもチャレンジしやすいハイキングであっても、装備品はしっかり整えておきたいものです。

ここでは、「ハイキングの持ち物」に焦点を当てて解説していきます。

ハイキングと登山で準備は異なる

「ハイキング」と「トレッキング」と「登山」は、明確に線引きされているものではありません。

ただ、一般的には、

・ハイキング……坂道などはあるものの、比較的傾斜の少ない山道を歩き、四季折々の光景を楽しむことを主な目的とします。舗装された道を歩くことも多いといえます。

・トレッキング……「登頂」を第一の目的とするのではなく、山歩きをすること」を指します。ハイキングよりも長い距離・高い標高を歩くことを想定しているケースがよくみられます。

・登山……本格的な「山登り」を示すケースが多い言葉です。3つのなかでもっとも難易度が高く、ある程度経験を積んだ人向けの趣味だといえます。ちなみに登山の場合は、「登頂」を目指すという明確な目的を定めるケースが大半です。

と解釈されます。今回の記事では、このような解釈に基づいて解説していきます。

難易度が変われば、当然服装や持ち物も変わってきます。また同じ持ち物であっても、その目的が異なる場合もあります。

この点にも注意して、持ち物を選んでいきましょう。

ハイキングに最低限必要な持ち物

ここからは、ハイキングのときに求められる服装や持ち物について解説していきます。

服装

まずは「服装」からです。

 動きやすいウェア

ハイキングの場合の服装の基本は、「動きやすいアイテムを選ぶこと」です。

上着はTシャツが基本ですが、その上にはボタンやファスナーで前を開けられる上着を着ます。さらにこの上から、風を通さない軽い防寒具をまといましょう。

下半身は、パンツを選びます。整備された道であっても、スカートは原則として履きません。「どうしてもスカートが良い」という場合は、下にタイツや運動用のレギンスを組み合わせます。これによって、虫や草、木から足を守れます。また、防寒対策としても有用です。

山の気温は変わりやすいので、「服を脱ぎ着だけで簡単に温度を調節できる服」を選ぶのが基本です。

また汗をかきやすいので、乾きやすい服を選びましょう。

レインコート

山の天気は変わりやすいので、防雨対策は必須です。傘ではなくレインコートを選び、取り出しやすいところに入れておきましょう。

ハイキングの場合は、比較的安価なレインコートでも事足ります。また現在は、安くても高品質なものも出てきているので、よく選ぶとよいでしょう。

 帽子

ハイキングにおける帽子は、単なる飾りではありません。紫外線を防ぎ、肌を守るためのものです。

ただハイキングの最中はずっと帽子をかぶっていることになりますから、風通しの良いものを選ぶ必要があります。

 ザック(リュック)

両手をあけられる「ザック(リュック)」は、ハイキングにおいて非常に心強い味方となります。

ハイキングの場合は日帰りが基本となるため、30リットル程度のザック(リュック)で十分です。背負いやすく、背中にフィットするものを選びます。また、ザック(リュック)自体も「重さ」を持つため、この点にも注意して選びたいものです。

道具

ハイキングに必要な持ち物についても見ていきましょう。

 ゴミ袋

山の環境を守るためにも、またマナーとしても、出したゴミは持ち帰らなければなりません。必ずゴミ袋を持参し、持ち帰るようにしましょう。またゴミ袋にゴミを入れる場合も、省スペース化と持ち帰りのしやすさを意識してまとめることが必要です。

またゴミ袋は「ゴミを入れる袋」としてだけでなく、物を小分けで保管したり、濡らしたくないものを守ったりするためにも役立ちます。それほどかさばるものではありませんから、少し多めに持っていくとよいでしょう。

 健康保険証

緩やかな山道を楽しむ「ハイキング」であっても、思いがけないけがを負ってしまったり、途中で体調を崩したりしてしまう可能性はあります。このような状況になってしまったときのために、健康保険証を持っておくようにしましょう。

ちなみに、子どもの遠足などのときに「健康保険証のコピーを持参するように」と言われた記憶のある人もいるのではないでしょうか。しかし現在は、原本を持ち歩く方がよいとされています。大人のハイキングの場合、持参品を失くしてしまう可能性も低いと思われますから、原本を持っていくことをおすすめします。

 水筒

「水分の補給」は、ハイキングにおいてもっとも重要な行動のうちのひとつです。そのため、水筒を持っていくことを忘れないようにしてください。ただし、水筒はそれ自体がかなりの重量を持つため、ペットボトルで代用するのもひとつの手です。

1人あたり最低でも1リットル程度の水分を用意しておきたいものです。また、ハイキングの際は「汗」というかたちで水分も塩分も出ていくため、塩分を補給しやすいスポーツドリンクなどがあれば頼りになります。

ハイキングに持っていく水分は、凍らせておけば長時間冷たいままで楽しむことができます。ただし、持っていくペットボトルをすべて凍らせてしまうと、「飲みたいときにまだ解けていなくて困った……」という状況に陥りかねません。そのため、1リットルの水分を持っていくのであれば、500ミリリットルは凍らせて、残りの500ミリリットルは凍らせない状態で持っていくなどの工夫が必要です。

食べ物

水分と同じように重要なものに、「食べ物」があります。これは大きく、「通常食」と「行動食」に分けられます。この2つは異なる性格を持つため、内容をしっかり把握しておきたいものです。

 通常食

一般的な「食事」のことをいいます。

ハイキングでは体力を使うため、「いつもの食事よりも、エネルギー量が多いもの」「炭水化物を基本としたラインアップ」を意識するとよいでしょう。

サンドイッチやおにぎりが基本です。なお、暖かい時期にハイキングに行く際は、傷みにくい食べ物を用意したいものです。しっかりと火を通した食材で構成し、ナマモノは避けます。

 行動食

ハイキングには、ようかんや飴、クッキーなどの「すぐに食べられて、すぐにエネルギーになるもの」を用意しておきましょう。また、溶けにくい・溶けないチョコレートは、ハイキングに持っていくお菓子として理想的なもののうちのひとつです。

ハイキングにおけるお菓子は、平地でのお菓子と異なる性質を持ちます。糖分と脂質が多く、持ち運びがしやすく、小さいものを選びましょう。ハイカロリーなものを選ぶことで、消費されていくエネルギーを補えます。

登山道具も、ハイキングライフに役立てられる

上では、「登山に使う道具と、ハイキングに使う道具は違う」としました。

たしかに、登山に使うほどの本格的な道具は、ハイキングにおいては過剰装備となることもあります。しかしそれでも、登山に使う道具のなかの一部は、ハイキングライフをサポートしてくれるものとなります。

なお、同じ道具であっても、登山のときに使う場合とハイキングのときに使う場合ではその意味や目的が異なる場合もあります。

ここでは、「登山用具のなかでハイキングに使えるもの」「唐山用具ではあるが、ハイキングに持っていくとより安心なもの」について解説していきます。

ヘッドライト

ハイキングの場合、登山とは異なり、日帰りを基本とします。そのため、ヘッドライトは必要とならないことも多いといえます。特に、「綿密に計画をして、必ず午前中に帰順する」という場合は持って行かなくても問題はないでしょう。

ただ「帰るのは午後にかかりそう」「慣れていないメンバーで歩く」という場合は、念のため入れておいた方が安心です。

また、日が長くなる時期であっても、16時以降に動く必要がある場合は必須となります。

トレッキングシューズ

登山に比べれば整った道を歩く可能性が高くなるハイキングですが、それでも、一般的な町の道路よりは歩きにくい道を行くことになります。そのため、ハイキングであってもトレッキングシューズは必要不可欠です。

ハイキングのときに現れる段差なども、トレッキングシューズならば安心して超えることができます。

ストック

登山においては、ストックは「バランスを取るための道具」として利用されます。

しかしハイキングの場合は、「全身運動を行うための道具」としての性格を持つことになります。ハイキングは主に「足」を使って行う運動ですが、ストックを用いることで「手」も動かすことができるようになり、意識せずとも全身の筋肉を使えるようになるのです。

ハイキングの目的を「体を動かし、健康を手に入れること」と考えている人にとっては、ストックはひとつのトレーニング装置となるでしょう。

趣味人倶楽部のハイキングコミュニティをチェック

「ハイキングを始めてみたいけれど、1人で行うのは不安……」

「興味のない家族を付き合わせるのも申し訳ないので、ハイキングを趣味とする人と一緒に行動したい」

「ハイキングを通じて人と出会いたい」

という人は、趣味人倶楽部のハイキングコミュニティをチェックしてみてください。

ここでは、有志を募り、ハイキングに出かけるイベントが多く開催されています。同じ趣味を持つ人と自然を楽しむことができますから、ハイキング仲間を作りたい人にもおすすめです。

まとめ:最低限の準備で気軽に始めよう

ハイキングは、気軽に始めることができる趣味です。もちろん必要なものはありますが、登山よりもずっと簡単な装備で始められます。

まずは必要最低限の準備で始めてみて、続けられそうであればまた新しい装備を買いそろえていくというかたちでもよいでしょう。

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