好かれるか、嫌われるかの分かれ目は、やっぱり第一印象、つまり「服」です。「あ、この人と話をしてみたい」「面白そうなこと、知っていそう」「話しかけやすい」そんな印象を持ってもらえば、オフ会の大目的、友達作りの半分はクリアしたも同然。
絶対に必要な視点は、「女性に嫌われない服」であること。ちょっとたるんだ体型をそのまま見せてしまう服は、見る方も「やっぱり年齢は体型に出ちゃうわね」など、自分の反面教師のようで不愉快。
地味過ぎや若く見せすぎも「女が歳を取るって難しい」なんて、これまた自分に当てはめて、好き嫌いジャッジをしてしまうものなのです。うーん、難しい! 若くではなくて若々しく。ボディの見せ方がほどよく、がんばり過ぎで相手を萎縮させない配慮がされていて、時代について行っていて、もちろん清潔な服……。頭ではわかるけど、じゃあ、実際何を着ればいいの!? の疑問に、いよいよ具体的なコーディネートをご紹介します!
昔は「脚を綺麗に見せてくれるのは、膝下丈のタイトスカート」なんて言われていましたよね。でも、今それを着たら、大方の人にとってイタいだけ。だって体型は変化しているんです! 膝は丸くなって下に落ち、ふくらはぎもかつてのハリを失って、ししゃも的に脂肪がついている、そんな人が大多数。だったら、隠さないと! スタイルを良く見せる基本は、細い所だけを見せて、あとは隠すこと。おとなが自信を持って細いと見せられる部分は、もう肘から先と、足首周りがメイン。どんどん面積が狭くなっているんです。だったら選ぶべきボトムは、ゆったりシルエットで丈も長めのもの。トップスはお腹や腰、できれば背中の丸みも隠してくれるゆったりシルエット。これら全てを叶えてくれるワンピースは鉄板の一枚です。嬉しいのは、そんな服こそが、このところの流行だということ。若い人を見ても、ボトムも長く、体型を見せないシルエットの服を着ている人が多いですよね。流行だから着てるんです!という顔をして、実はしっかり体型カバー、そんな賢いお洒落をしてみませんか?
太めでも似合うパンツってありますか?
腰周りが気になるという事ですが、まず避けたいパンツはタックが入ったタイプ。タックが広がってしまい、お腹腰回りがパンパンに。それよりウエストとヒップサイズが調整できるゴムタイプが良いかと。 |
地曳いく子さん
1959年、東京生まれ。数々の女性ファッション誌で活躍するキャリア30年のベテランスタイリスト。『50歳、おしゃれ元年』(集英社刊)、『服を買うなら、捨てなさい』(宝島社刊)ほか著書も多数。新刊は『大人のおしゃれDo!&Don’t ババア上等! 余計なルールの捨て方』(集英社) |
最近、ヒールを履くのが辛くなってきました。かといって、若い人のようにスニーカーを颯爽とはきこなせるコーディネイトができません。
うれしいトレンド来たぁー! って感じのスニーカーですが、カジュアル過ぎるアイテムだけにまだまだおとな世代には合わせ方がわからない方も多いかもしれません。 |
『おとなスタイル』は、50代からの「楽しい」を始めよう!をキャッチフレーズにした、季節刊行の女性向けライフスタイルマガジンです。明日をもっと楽しく、若々しく、心豊かに過ごすための、日常の“ちょっと素敵”なあれこれをご紹介します。
8月25日発売の秋号では、「シンプルに暮らすための知恵」の数々を大特集。シンプルに生きるために必要なのは生き方のセンスを持つこと、今の「見た目」にきっちり向き合うこと、暮らしを小さくすること、
心と体の疲れを取って自分をいたわること、人づきあいを増やして減らすこと。それらが必要だと考え、わかりやすい解決の方法を考えました。以下にご紹介する特集ページのほかにも、吉本ばななさんへのインタビュー、酒井順子さんの書き下ろしや辰巳渚さん、元朝日新聞アフロ記者の稲垣えみ子さんなど独自のシンプル暮らしを実践中の方々にも取材。長所を生かして「いい顔」になるシンプルメイク・美容術なども注目です。
ぜひお近くの書店やECサイトほかでお手に取っていただけるよう、お願いいたします。
編集長・丸山紀子
■おとなのセンス問答 風吹ジュンさん×松浦弥太郎さん
いつまでもチャーミングな風吹ジュンさんと、元『暮らしの手帖』編集長で多くの著作のある松浦弥太郎さんは、実は家族ぐるみの仲良し。おふたりの共通項は「無理せず、楽しく、シンプルに丁寧に暮らす」生き方。生き方上手のおふたりに、おとなの生きるセンスって、どういうこと?シンプルに暮らすコツは?などについて対談していただきました。名言の数々にご注目ください。
■50代からの「似合う服がない!」を解決
なんとなく、服が似合わなくなった、何を着ればいいかわからない……、という悩みを持つ女性は多いはず。そんな、50代からのお洒落クライシスを、テレビなどでも活躍する人気スタイリストの地曳いく子さんが解決します。年齢相応のかっこよさって、どうすれば?体型の変化に対応した今どき服の選び方って?地曳さん流のお洒落哲学をベースに、漫画家・槇村さとるさんとの対談も交えた30ページは、おとなの服問題に悩む方、必見です。
■ドミニック・ローホー流 小さな家で楽しく暮らす10の秘密
京都に暮らすフランス人著述家、ドミニックさんの和風の自宅は、なんと18平米!小さいけれど、自分らしくリフォームし、好きなものだけに囲まれるその暮らしは、とってもお洒落で豊かです。『シンプルだから贅沢』をはじめとする著書が累計250万部売れと大人気の著述家なのに、家には、本もほとんどありません。が、本を増やさないためには、驚きのテクニックが!また、調理器具は8つだけ!時間と手間をかけて選び抜いたその8つとは?などなど。「手放すことの豊かさ」について、深く考えさせられるページです。