風力発電(1)ブレードを運ぶ貨物船
(神戸市神戸港)
1泊2日の明石海峡クルージングを終えて六甲アイランドまで帰ってきた時、
「あれは何だ!」
停泊している緑の船が白い波打った巨大な物体を積んでいるのが眼に入りました。
すぐに風力発電のプロペラ(ブレードと云うらしい)と気づきました。
風力発電設備は
・大きなビルほどの高さがある「タワー」
・風を受け止める大きな羽根(ブレード)を3枚組み合わせた「ロータ」
・増速機や電気を作る発電機が入っている「ナセル」
の3つでできています。
高い空を流れる強い風を、大きな羽根(ブレード)で受け止めると、ロータがぐるぐると回転、ロータの回転はその後ろにあるナセルに伝わっていく。ナセルの中では、増速機という機械が、ロータから伝わってきた回転のスピードをさらに速くする。そして、より速くなった回転の力を発電機に伝えて、電気に変えています。
この多目的貨物船「RICKMERS SINGAPORE」の全長は182mなのでブレードの大きさも分かると思います。(サッカーコートの長辺は110m程度)
タワーは分解して運ぶが、ブレードは分解できないので設置場所までの運搬(陸送)が大変そうです。
夜間に運ぶそうですが、細い山道などで何回も切り返すなどの苦労があるようです。
(明石海峡・姫路木場YHクルージング:2018年9月17日撮影)
【この運搬船のデータ】
船名:RICKMERS SINGAPORE
船種:多目的貨物船
総トン数: 23,119トン 、 載貨重量トン数:30,018 トン
サイズ:全長192.9 m×全幅 27.80 m
竣工:2003年
船籍: マーシャル諸島
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